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1, 男性型脱毛症(AGA)とは?
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日本の男性の4人に一人は薄毛と言われています。そのほとんどがこの男性型脱毛症(AGA)です。
壮年性脱毛症とも呼ばれます。その原因は完全に解明されていませんが近年、序々に明らかになってきました。
この男性型脱毛症には男性ホルモンが深く関わっています。その発症のメカニズムは男性の性器(睾丸)で生成された男性ホルモンのうちのひとつ「テストステロン」が変化することによって起こります。
このテストステロンは善玉ホルモンで、男性のパワーの源なのです。しかしテストステロンは5α‐リアクターゼという酵素によって悪玉ホルモンの「ジヒドロテストステロン」に変わってしまうのです。
この悪玉のジヒドロテストステロンが髪の毛をつくる毛母細胞に悪さをして、毛髪の成長を邪魔してしまうのです。
〜 まとめ 〜
- テストステロン : 善玉男性ホルモンのひとつで生命活動のパワーの源
- 5α−リアクターゼ : 善玉テストステロンを悪玉ジヒドロテストステロンに変えてしまうやっかいな還元酵素
- ジヒドロテストステロン : 毛髪の成長の邪魔をする悪玉ホルモン
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2, 女性は男性型脱毛症にはならないの?
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可能性は低いものの女性も男性型脱毛症(AGA)になる場合があります。近年その数は増加傾向にあります。
女性も男性に比べれば少ないものの男性ホルモンを体内で分泌しています。
ホルモンバランスが崩れることによって男性ホルモンが優位になり女性でもAGAを発症すると考えられています。
男性にハゲが多くて女性に少ないのはこの男性ホルモンが影響しているのです。かのアリストテレスは「睾丸を持つオスは禿げる」といっています。まさに男性ホルモンは睾丸で生成され、女性に睾丸はありません。
アリストテレスは紀元前にこのことにすでに気がついていたのです。女性もホルモンバランスを崩さないよう、規則正しい生活とバランスの取れた食事、あとはストレスを溜めないように心がけ、健康管理をしっかりして予防につとめましょう。
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3, 男性型脱毛症(AGA)の治療薬
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唯一のAGA治療薬 「プロペシア」 |
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男性型脱毛症の治療薬はフィナステリドいう成分です。一般的にはプロペシア(商品名)呼ばれています。プロペシアははAGA(男性型脱毛症)を抑制する育毛剤です。
もともとは前立腺肥大や前立線がんの治療薬でした。しかしプロペシアを服用している患者に異常発毛が多く確認されたことから、育毛剤として注目されるようになりました。
米国の医薬品メーカーであるメルク社が世界で初めて医療用の育毛薬として開発しました。「プロペシア」とはメルク社の商品名になります。プロペシア(成分名:フィナステリド)はFDA(米国食品医薬局)で認可され。
1998年1月21日より処方が開始されました。世界60ヶ国以上で販売され、最強の育毛剤と言われています。
国内でも2005年12月14日に万有製薬から発売が開始され、現在では約13,000の医療機関で処方されています。
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プロペシアの副作用(女性は使用禁止) |
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プロペシアの使用者の約2%に勃起不全、性欲減退、精子の減少といった副作用が現れるというデータがあります。他の副作用としては排尿障害、頭痛、腹痛、下痢等が報告されています。
特に注意すべきは女性は服用禁止ということです。服用は成人男性のみで未成年の子供に与えてもいけません。妊娠中の女性はプロペシアに触ってもいけません。
皮膚を通して体内にプロペシアが吸収された場合、男の子の胎児の生殖器に障害を与える危険性があります。使用に関しては保管を厳重にして用法用量を守り、リスクを考慮して服用してください。
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プロペシアが効かない場合 |
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プロペシアが有効なのはあくまでAGA(男性型脱毛症)の場合だけです。最強と呼ばれているプロペシアですが、最強の力を有するのはAGAの場合のみです。
脱毛の種類には様々あります。@頭皮の血行不良 A栄養不足 B皮脂の分泌量の異常 など、これらが原因の場合はプロペシアを服用しても意味がありません。
その場合はシャンプーの質や方法の改善、血行を促進する育毛剤、栄養を与える育毛剤、サプリメントによる体内改善、様々な対処方法があります。
まずは自分の脱毛がどの原因で起きているかを見極めるのが大切です。一度、医師に相談することをオススメします。 |
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